大型家電を買うときに気を付けるべきこと②
どーも、08です(^^)v
今回は家電編第二弾として、過去に家電設置サービス業で数万件の場数を踏んできた私が、テレビを買うときに気を付ける又は確認しておくべきことを記述していきたいと思います。
スペックの数値だけで良し悪しは決まらない
正確には数値には本質的な意味はなく、付加価値に過ぎないとも言えます。これはあくまで個人的な見解ですが、一般的に求められているテレビの価値というのは大きく分けると
・画面の大きさ
・映像の美しさ
この二点に尽きると思っています。このうち映像の美しさ、ここがポイントです。例えばこの美しさというのを数値で表したときに、その数値だけを見てピンとくる人ってどれだけいるのでしょうか?
「解像度4000×2000!!」
「4k対応!8K対応!!」
何がどう凄いのかさっぱりだと思うんですが…どうでしょう。そもそも4kとか8kとか単語が独り歩きしてるので、これを説明できる人がすくないですよね(^^;)
ようするに映像のきめ細やかさを表してるんですが、そんなの実際自分の目で見なきゃわからないということです。量販店まで行けば展示品が実際の映像を流していますから、是非参考にしてください。
そしてここからが本題です。実際の映像を見て、と言いましたがあくまでそこで目にするのは
そのテレビの持つ最大スペックの映像
です。最高の映像を最高の環境でテレビまで送り届けた結果が量販店であなたが目にする映像です。これはつまりあなたがただテレビを買って家で使用できる状態にしたとしても、同じクオリティは望めないということです。
どういうことか、詳しく説明すると難しい話になるのでそれはまた機会があればお話ししますが、簡単に説明すると
ハイスペックなテレビ、ハイスペックなケーブル、ハイスペックなデータ
この三つが揃って初めてハイクオリティな映像が生まれるということです。
意外と知られていない事実ですが、テレビというのはケーブルを繋がないと映像を受信出来ず(今はネット環境次第で無線対応もしていますが)かつこのケーブルは別売りです。当然ケーブルの性能や値段はまちまちで、長さにもよりますが大体一本1000~5000円くらいの差があります。まずこのケーブルで差が付きます。
次に、ハイスペックなデータですが、これは要するに放送を送る側(テレビ局など)がどれだけの情報量、密度の高い情報を送っているかということです。ちょっとここで分かりづらいかと思いますのでたとえ話を。
15年前のガラケーで撮った写真と現在のiPhoneで撮った写真、明らかに画素数が違いますよね?これを双方全く同じ最新の現像機でプリントアウトした場合どうなりますか?同じように綺麗に映っていると思いますか?答えは「NO」ですよね?テレビでもこれと同じことが言えます。どんなにハイスペックのテレビを買ってハイスペックな環境(高価なケーブルなど)を揃えても、肝心のテレビ局がハイスペックなデータを送ってこないと意味がないのです。性能を活かせないんです。
え?そもそもそんなことあるの?
当然そう思われる方もいるでしょう。テレビ局が送る映像を最大限活かすためのハイスペックテレビ、4k、8k対応テレビじゃないの?と。
実際あったんですね(^^;)というよりここ数年そうだったし、また繰り返されようとしているんです。
ハードばかりが先行するのはゲーム機器と同じ
家庭用ゲーム機器に興味がある方にはピンとくると思うのですが、最新のハードって最初はソフトが微妙ですよね(;^_^A
大体発売されてから2~3年するとハードの性能に見合ったソフトが充実してくる印象です。4kテレビでも同じことが起こっていました。むしろより隔離しているともいえます。
4kテレビが発売されて6年以上が経った現状がこれです。
そもそも配信会社と契約しない限り、BS放送以外で4k受信出来ないんです( ̄□ ̄|||)
しかもこれでも随分コンテンツが増えた方ですから。。。。
発売当初こぞって4k対応テレビを購入された方の配送設置を承りましたが、ご自宅でいざテレビが映るとこう言われます。
「おぉ~綺麗だなぁ!やっぱり4kは違うな!!」
映ってるの民放なんです、4kじゃないんです(´;ω;`)
黙ってニコニコしているほかありませんでした。当然そういわれる方は5~10年前のテレビから買い替えてるので、それと比べれば綺麗で滑らかな映像には違いないんですが……。
4kではない映像で満足出来るのなら果たして4k対応とはいったい何なのか。先入観という名の付加価値でしかないのが実情でした。
そして最近、更に4kテレビ先駆者を奈落に叩き落す悲劇的な情報が。ようやく4kコンテンツが充実してきた矢先に業界は8kを発表、今年の暮れには新4k8k放送も始まります。
で す が
なんと既存の4k対応テレビでは別途新4k対応チューナーを接続しないと視聴出来ないそうなんです。ほんと、4k対応とは一体なんだったのか。
そして8k対応テレビでも同じことが起こるのではないかと私は考えています。総務省による新4k8k衛星放送に参加する事業者一覧です。
結構な数の大手が参入するなぁ、なんて思った方います?でもよく見てください、放送予定日が記載されているのたったの3社ですよ?しかも予定。
これだけ見てもそんなに慌てて買う必要ある?って気がしてしまいます。せいぜい東京オリンピックに合わせてどうしても、という方にしかお勧めできません。
発売直後のスペックも、コンテンツが充実して来るころには型落ちです。どんな機械でも当てはまる事なんですが、テレビは特にコンテンツの充実が重要かと思います。いくら映像が綺麗だからと言って興味のない番組を見たりしませんよね。
今後テレビを買い替える予定の方はこのあたりもよく吟味していただきたいです。
美しいという感覚は人それぞれ
暗い情報ばかりでは気が滅入ってしまうので、最後はカラフルな色彩の話で締めくくりたいと思います。
さて、上記の写真を見てあなたは今どの色に目が留まったでしょうか?その時々のコンディションや気分で変化するとは思いますが、基本的に好きな色というのは人それぞれありますよね。テレビを買う時にもこの色の要素というのは大きく関わってきます。
というのも、各メーカーによって映像の色合いというのはまっっっっっったく違います。本当に全く別物なので力はいりました(笑)
大手でいうと
バランス型、各メーカーに対してここを標準とする
・ソニー
やや青が強く全体的に青白い印象
・東芝
赤が強くオレンジがかった印象
具体的な画像を提示できればわかりやすかったのですが、残念ながら用意出来なかったので実際に店頭などで確認いただければと思います。その際はぜひ店員さんに頼んで各メーカー同じ映像で見比べて見て下さい。大体店頭では各メーカのデモ映像か適当なバラエティ番組を映していると思いますが、それだとわかりづらいです。デモ映像に至っては各メーカー自社の強みをアピールするべく、ソニーなら雪山などの大自然のパノラマ、東芝なら南国系の極彩色の花々など最大限持ち味の活きる映像を使っています。
あくまでこの色の感じ方は私個人と周りの元同業者の意見をすり合わせた結果ですので絶対ではありませんが。また最近は有機ELディスプレイなども開発され、これは明らかに既存の物とは発色がちがいます。が、個人的には東芝の発色が好きです♪
このように色というのは人によって見え方も感じ方もまちまちで、尚且つその人のもつ美的感覚に大きく作用する要素だと思います。
実際現場でも、改めてご自宅でご自分の購入したテレビの色合いを見て違和感を感じている方も多数いらっしゃいました。店頭で見ていた時の印象と違う、とのことですが詳しく伺ってみると大体デモ映像をみて気に入ったというパターンが多いです。後々の為にも、色という要素を決して疎かにしないよう心掛けてください。
目に見える情報 見えない情報 どちらも大事
さて、今回はテレビについて語らせて頂きましたが少しは参考になられたでしょうか?目で見て確認できる美しさ、その先の目には見えない可能性や実際の使用感など、様々な要素がテレビ選びでは重要になってきます。またテレビに留まらず、それなりのサイズやスペックを求めれば決して安くはないのが大型家電。あなたの家電ライフが少しでも悔いなきものになれば幸いです。
good electronics
good life
それではまた、08でした(^^)ノシ